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竹刀の安全規格

竹刀の試合の基準くらい知ってるよ。剣先が・・・・

では無く今回は竹刀という製品の安全基準について紹介したいと思います。

(ただし、ちょっと古いデータを使ってるので、最新で無いかも)

 

竹刀は当たり前ですがその辺の商品と同じで、一つの商品です。ですので商品としての規格があります。

竹刀の製品としての安全規格は大きく2つあります。写真を見れば「あーあれか」というやつです。

・(一社)製品安全協会 (SG マーク)

・  全日本武道具協同組合 (SSP シール)

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以下、だらだらと各規格について書きますが、興味が無ければ、こんなもんあったなーで終わってください。

要はなんか抜き打ち試験したり目視で点検してたりしてるという話でした。

 

1. (一社)製品安全協会 (SG マーク)

SG マークは対象製品ごとに安全性品質に関する SG 基準を定め、この基準に適合したものとして認証された製品に与えられるもので、SG マークの付いた製品は、欠陥が原因で人身事故を起こした際、対人賠償保険が付いているのが特徴です。竹刀に関する検査は「竹刀の認定基準及び基準確認方法」(通商産業大臣承認 平成 10・08・17 産第 2号・平成 10 年 9 月 22 日)に定められており、検査項目は

①外観、構造及び寸法

②せん断強さ

③材料

の 3 つです。

①外観、構造及び寸法の認定基準は(1)外表面には傷害のおそれのあるささくれ等がないこと、(2)完成品は、適正に組み立てられており、部品の欠落、弦の緩み等が無いこと、(3)竹刀先端は、面の物見に貫入することがないこと、(4)竹刀には、ため傷、割れ等が無いこと(ただし、柄部にあたってはこの限りではない)、(5)完成品にあっては、先革の有効長さは 40mm 以上であること、(6)完成品にあっては、中結位置は有効にピースのばらつきを防止する位置であること、の 6 つがあり、主に目視による確認、ノギス等による寸法の測定および竹刀先端の圧縮試験がによって基準の確認が行われています。

②せん断強さの認定基準はピース材料のせん断試験を行ったとき、最大せん断荷重及び最大変位が基準値以上であることを確認すること、であり JIS K7057(ガラス繊維強化プラスチックの層間せん断試験方法)に則って試験を行っています。

③材料では、目視によって竹製ピースに虫食い、腐朽、変質等がないことのみ確認します。

2. 全日本武道具協同組合 (SSP シール)

SSP シールは「Shinai(竹刀) Safety(安全)Promotion(推進)」の略称で、(財)全日本剣道連盟の定める規格に合致した竹刀に貼り付けて品質保証し、同時に規格外の竹刀を排除することで、剣道の稽古及び試合において竹刀による事故を未然に防止することを目的とするものであり、(財)全日本剣道連盟 医・科学委員会委員立会いの下、製造されている竹刀が規格に合致するかどうかを年一回以上行っているものです。

全日本剣道連盟の定める規格というのが何を指すのかはちょっと分からないです。

SSP シールには製造日時、製造元が分かるように識別番号が記載され、また SSP シールを貼り付けた竹刀による事故発生に対処するための損害保険に加入されています。