剣道をしている人なら当たり前ですが稽古で竹刀を使っていますね。当たり前の当たり前ですが竹刀は竹からできています。
ところで、普段使っている竹刀の元である竹について調べたこと・考えたことはあるでしょうか。
せっかく剣道をしているのでそれに使っている材料についてちょっとずつ紹介したいと思います。
1.竹とは??
植物学的に竹とはいったいなんでしょうか?植物は「科」→「属」→「種」で分類されます。例えば花粉症の原因であるスギはヒノキ科スギ亜科スギ属です。このへんはもっと詳しく知りたければリンネさんでググってください。
では竹は??
実は竹はこのへんから変わった植物なんです。
竹の分類には諸説あり、大きく分けて2つあり、①イネ科とするもの、②タケ科にするものです。
2. イネ?タケ?
ではなぜこのような分類になるのでしょうか。タケは米と同じだとい言われてもちゃうやんと言いたいですね。
これには植物の分類方法にあるんです。
植物の分類方法にはいろいろとありますが、タケに関しては、考え方として「生殖器官」による分類と「栄養器官」による分類方法があります。
「生殖器官」とは要するに花のことです。植物の分類に関してはかなり重要な要素となります。
ところで竹の花とは??
これはちょっと有名なので詳しくは割愛しますが、竹は120年に一度咲き、咲けばその後枯れてしまうと言われています。
この時に咲く花の形がイネの花と似ているからイネ科に属するというのがこの考え方です。
(左:イネの写真 http://www.uchinome.jp/nature/plant/2017/plant55.html
右: 竹の花 http://www.uchiyama.info/hana/hana/hanaki/take/ )
これに対して、いやいや、花の形は一緒でもイネと全然違うやん。というのがタケ科の根拠です。先に出た栄養器官というのは水分とかを運搬する維管束とかのことですが、これの構造が特殊やからイネとは違うでしょという話です。
3. 結局どっち??
結局どっちかと言われれば答えはまだ決まってないですが、やはり、植物の分類学上、かなり強い生殖器官による分類から考えるとイネ科ですが、でもイネとは全然違うやんということでイネ科竹亜科というのが一般的な見解かと思います。